会員制モデル3スポーツクラブ型 ビジネスアイデア100連発その10

今回は、月額課金の会員制モデルの代表であるスポーツクラブのビジネスモデルについて考えてみたいと思います。

私も今までに何カ所もスポーツクラブに入会したことがあります。今は通勤時間が無くなり時間に少しゆとりができたので、週2回は定期的に施設を利用しています。

しかし、忙しかった頃は全く行けない月もあり、数ヶ月間会費だけを払っている時期もありました。スポーツクラブ会員の3割ぐらいはそのような幽霊会員なのだそうです。

延べ床面積×3~3.5人の会員というのが一般的な損益分岐点となるようですが、実際それだけの会員が皆勤賞で通ったら、施設は満員でマシーンが足りなくなってしまいます。

前回のASPのデジタルデータと異なり、設備投資が必要なのでキャパに限界があるため幽霊会員の存在でスポーツクラブの経営は成り立っているといえます。

そして、一番重要なのは、毎月定額の会員が自動引き落としされるという課金方法でしょう。

もしも、毎月現金払いだったら継続率はかなり下がるはずです。

人は財布からお金を出すときに一番心理的抵抗は大きくなります。クレジットカードで決済するときは、支払いが先になる分やや抵抗は低くなりますが、依然、財布からカードを出すときに抵抗があります。

財布からお金やクレジットカードを出さない自動引き落としの時ににもっとも心理的抵抗が低くなるのは理解できると思います。

「痩せてもてたい」「健康になりたい」などのスポーツクラブに通う根源的な動機の量が、課金の心理的抵抗の量や、解約手続きの煩わしさを上回っている間は、会員で居続けることになります。

ライザップは、従来のスポーツクラブと全く異なるビジネスモデルですが、結果にコミットしている分、根源的動機の量が、何十万円という会費を上回れるのでしょう。

 

WORK:

自動引き落としによる課金はできないだろうか?